*電気通信大学 歴史資料館の見学 20031212

                               

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東京都調布市にある電気通信大学の構内には、歴史資料館がある。
歴史といっても電気通信に関連する歴史資料に限定されている。
現在は特別なことがない限り、毎週月水金の12時から13時までの間だけ、公開されている。
筆者は「おおしろ電気通信史」の執筆にあたり、電気通信大学のWEBに公開されている無線通信史関係の情報を参考にさせてもらったが、資料館があり公開されていることは知らなかった。
そこで、本日、京王線の調布駅から電気通信大学に入り、資料館を見学した。

面白かったのは図に示す復元中の
テスラコイルを使用した無線通信機である。
テスラコイルということはしばしば耳にするが、実物を見たのは初めてある。
「歴史資料館ガイド」に掲載されている写真を紹介するが、左側の白い大理石(なんと昔は贅沢な材料を無線機器の筐体に使用したのであろうか、十分な電気的な絶縁性があり、加工しやすさの点から大理石が選択されたものと思われる)の板の後ろ側に渦巻き状の銅板のコイルがあり、テスラコイルである。
中心部の銅板はやや厚めで、周囲部は少し薄めであった。
写真では裏側になっており、肝心のテスラコイルが見えないのは残念である。
右側の4本の白い棒に固定された円盤状のものが、火花を飛ばす部分である。これには「安中製作所」製造という名阪がついていた。

  歴史資料館ガイドより


最後に「歴史資料館ニュース 200341日発行」をいただいたが、電気通信大学の新入生歓迎号で、その中に
「何が古いか」をみて、「何が新しいか」を知ろう。 「新しいこと」とは古くないことです。「何が古いか」を見なければ「何が新しいか」はわからないでしょう。歴史資料館は、昨日までの電気通信大学の歴史を振り返ることによって、君自身が明日に向けて展望を開くための資料を集めて、展示しています。
という挨拶が掲載されていた、含蓄のある言葉です。