*大手町のテイパークを訪問


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2005
86日 大手町のテイパークで開催された切手展サマーペックスに行きました。ついでに3階にあるテレコミュニケーションの歴史コーナーに立ち寄りました。
ここには様々な展示がありますが、切手と通信の歴史の観点から、面白いものを紹介します。

松ノ木の電信柱です。

日本で電信事業が開始されたのは明治2年(1869年)です。引き続き、東京と長崎の間の電信線の建設が始まりました。この電信線の完成は当時の政府としては大きな国家的な使命で、建設は早急を要しました。その為に、電信線の架設に当たって、ここに電信柱を立てるのではなく、街道筋に電信柱として使用できる立ち木をそのまま電信柱として使用しました。街道沿いには多くの樹木があったからでしょう。この事実は、当時の錦絵や記録に残っています。

そして、この松ノ木の電信柱の実物が、テイパークに展示してあるのです。
かなり太い松ノ木です。ちょっと大き目の穴もあります。
 この穴の上下に碍子など取り付ける添え木が打ち込まれているのがよくわかります。

実物の松ノ木の傍に、錦絵も飾ってあります。

この錦絵は、1970年に発行された日本の電信100年の記念切手の題材にもなっています。
この切手に描かれた実際の松ノ木が残っているのは、興味深いものです。

         

テイパークにある実物の松ノ木電信柱              郵便切手に描かれた電信柱