*国分寺市JR鉄道総研の見学
JR総研は、祭りの時は研究所を一般公開しています。
研究者を介すれば、見学会は可能とのことで、今回は私の知っている研究者の紹介という形で、JPSの鉄道郵趣研究会の見学会として企画しました。
2017年12月に実施しました。
大変に広い土地を有するJR鉄道総研には、たくさんの研究棟がありました。
昔はもっと広く、JR中央線の線路際まで敷地は伸びていたそうです、すべてを見ることには、莫大な時間がかかりそうです。
最初にリニアモータカーの試作車などの展示場に移動し(写真1)、研究所の概を女性職員の方が説明してくださり、その後映像によるレクチャーがありました。
写真1
研究者の池畑政輝氏の人間科学研究部
生物工学研究室の実験室での説明は、匂いと鉄道安全という事、匂いのことまで研究しているのかと、驚くとともに、その重要性がわかりました。
匂いを集めてくるのも、大変ですが、昔よりはかなり簡便な手法になっているようでした。
実際の車両をこの研究所にもってきて、行われるという、大きい工場のような試験施設がありました。
車両試験装置で、車両の安全性を確認するための設備で、車両全体を持ってくることは難しい場合には、台車だけを運び込み、車体の代わりに等価な重りを載せるのだそうです。
最高速度500km/時までの仮想走行試験を行うことができ、日本ではここだけの設備でしょう。
わかりやすい設備として、降雨による運航データをとるための実験施設「大型降雨実験装置」の見学(写真2)がありました。
面白かったのは実際に大雨の中を歩く体験ができる施設でした。}傘をさしての歩行は興味深いものでした。最大降雨量・・・mmと大雨の時にニュースで聞きますが、瞬間的には豪雨とは思えない程度の降雨でも、それが1時間、2時間も続くと大変な量の降雨量になるようです。
写真2
所内の見学のあと、会議室に戻り、簡単な質疑応答の時間の後、鉄道総研の中の喫茶室で一休みしました。
そこで紅葉をみながらのひと時はとてもゆったりとして、旅先の喫茶店でくつろいでいるような感覚でした。
写真3
研究所を出てから、隣接する国分寺市立光プラザ(図書館の機能などを持つ)に0系新幹線の一号新幹線が保存してあり、たちよりました。
JR総研から譲り受け、地元「光町」のシンボルとして展示館として利用していました(写真3)。
懐かしくもあり、当時はこれでも、流線形といわれていた事を思うと隔世の感があります。
児童が喜びそうな新幹線の本なども置かれていていました。