JAPEX97作品 電気通信の歴史  

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「電気」のない現代生活はありえない、とすれば切手の図柄にそれなりの電気が有っても良いでしょう。今回はそうした「電気の世界」の中で「電気  通信の歴史」に焦点を当ててみました。
のろし等の古式通信から、視覚通信、電気の発見から電気通信への応用が始まり、電信、電話、無線通信、そしてラジオ放送、TV、マイクロ波、通信通信、コンピュータの発展、国際電気通信連合の役割、ニューメディアの世界等と発展してきた過程を歴史的に、広範囲のマテリアルで纏めました。
コレクションの構成; 歴史的なテーマ構成の為に合計18章に細区分してあります。 

第 1章 電気通信方式以前: 電気通信手段が実用化される前の色々な情報伝達手段を紹介する。これらの方式が全て過去の遺物ではなく、現代も利用されていることにも着目する必要がある。

第 2章 視覚通信の始まり: 電気的な手段の前に視覚を利用した通信手段、それもテレグラフと命名された方式が考案された。欧米を主として18世紀末から19世紀前半迄の間に利用された。

第 3章 電磁気学の創始; 磁気が発見から、電気と磁気の関係が明らかになり、電磁気学が始まった。 電気を実用的に利用する為には、まず定常的に電気を取出す電池等の発明が必要であった。

第 4章 電信の発明と発展:モールスによって実用的な有線電信が発明された。これが契機となって電信は世界各国に急速に普及していった。海底電線も大西洋を横断して電信が可能になった。

第 5章 電話の発明と発展: ベルによる電話の発明は電気通信史上の大きなエポックのひとつである。 その後の考案や改良で、電話は世界を直結する通信手段となり、ファクシミリ等も実用化。

第 6章 無線の発明とその応用: マックスウエルの予言をマルコニーが実用化をし、無線通信が可能になった。この無線発明と実用化が、今日の「無線通信の世界」の基礎となったと言える。

第 7章 電気通信技術の軍事応用: 軍事はいずれの時代でもその時代の最先端の技術を利用する。又 こうした軍事目的もやがては日常の生活に役立つ様に転用される。レーダー等もその一つ。

第 8章 ラジオ放送の開始とその興隆: 1920年以降は無線通信技術も進歩して、音声を送信出来る様になり、ラジオ放送も開始された。FMも発明された。放送は世界各国に普及していった。

第 9章 アマチュア無線の始まりと興隆: マルコニーの無線を商業ベースだけではなく、個人の趣味として楽しむ人が出てきた。アマチュア無線家である。彼等も技術の進歩に貢献している。

第10章 テレビの発明と発展: トンツー音や音声だけでなく、画像も送受信したいと考える様になり、 第2次世界大戦の前から試行が始まった。幅広く普及したのは第2次世界大戦後であった。

第11章 電波応用の発展: 無線通信技術が発展してくると、通信手段だけではなく、各方面に無線技術を応用するようになった。電波航法、電波天文学、レーダーの広範な利用等が例である。

第12章 マイクロ波通信の興隆: 比較的低い周波数で始まった無線通信技術も、徐々に高い周波数にシフトし、最近ではマイクロ波帯は当然の如く利用して、今やミリ波にも手を出している。

第13章 移動体通信の発展: 今までの無線通信が、固定された無線局間に限定されていたが、小型化・ 軽量化に伴って、移動しながらの通信が手軽に出来る様になってきた。携帯電話等である。

第14章 基盤技術の進歩: 無線通信技術だけでは先に進むことは出来ない。これらの技術の裏方で素子・部品の開発や改良も肝要である。真空管→トランジスタ→ICへの流れ等も紹介する。

第15章 コンピュータ技術の発展: 機械的な計算機械からスタートして、電子計算機が動くようになり、また昨今のパソコン・マイコンの発達により、通信手段は相乗的に進歩してきている。

第16章 通信と郵便の融合: 情報伝達手段としての電気通信は、コンピュータ技術・電気通信技術の進歩で従来の郵便業務と競合するようになってきた。ITUとUPUの関係が問題となる。

第17章 通信発達におけるITUの役割: 1865年に発足したITU(国際電気通信連合)は、常にあらゆる通信分野における技術の標準化・国際協調、はたまた技術移転等に活躍をしてきた。

第18章 ニューメディアの世界: マルチメディア・ニューメディアと言えば最近の流行である。色々なメディア(媒体)が提案・実用化されている。これらの全てが成功している訳ではない。

コレクションは紹介し切れませんので、以下の1リーフのみ紹介します。